TOHOGU



〜私の愛する故郷、とうほぐ〜

KAYOKO NAKATA CIA

この作品は、故郷へのオマージュである。


私の生まれたとうほぐは、自然に恵まれ、寒さが厳しく、雪深く、そして精霊が住んでいると言われている美しい場所である。


 厳しく壮大な自然と戦い、すべて失いながらもそれでも白い雪の大地にへばりつき、荒れた大きな海と共に生きようとする人間の執念「東北魂」を胸に生き抜いてきた祖先への感謝の意を表現したい。


 グローバル化された近代社会で薄れつつあるオリジン。

私も故郷へのノスタルジーを抱きながら、異国スペインに住んでいる。

そんな近代グローバル社会で生きていながらも、1人の地球人として、「東北魂」を忘れずに胸に刻んで生きていくのだ。


今世、私がとうほぐに生まれた意味があると信じて・・・・・・


中田 佳代子


カディス公演決定!

・開催日 :2023年11月23日 21:00〜

・開催場所:カディス ペーニャ·ペルラ·デ·カディス https://www.perladecadiz.com/noticias/index.php

・チケット料金:10€(販売開始)

【日本からの出演アーティスト】

・踊り 中田佳代子

・津軽三味線 黒澤博幸、三上紀子

・尺八、横笛 藤沢東清

・民謡、太鼓 吉田やす子


【フラメンコアーティスト(カディス公演)】

・ギター Niño de la Leo

・カンテ Sara Salado

・パルマ Naim Real, Edu Gómez


グラナダ公演決定!

・開催日 :2023年11月24日 21:30〜

・開催場所:グラナダ ペーニャ·ラ・プラテリア http://www.laplateria.org.es/

・チケット料金:10€(販売開始)


【日本からの出演アーティスト】

・踊り 中田佳代子

・津軽三味線 黒澤博幸、三上紀子

・尺八、横笛 藤沢東清

・民謡、太鼓 吉田やす子


【フラメンコアーティスト(グラナダ公演)】

・ギター  Manuel Fernández

・カンテ  Antonio Heredia

・パルマ Paco de Andrea

とうほぐは、フラメンコと日本古来の民謡音楽が融合した、ミックス&インクルーシブな舞台です。非常に遠く離れた2つの文化の音が、実験的な創造物の中で何の違和感もなく融合し、芸術の普遍的な性質を強調する、革新的な舞台だった。




この作品は、とうほぐの崇高な言語で表現された土地ならではの民謡と、フラメンコの身体表現と、中田氏ならではの深い異文化研究の上に表現された作品である。そして海外から見た東北人としての故郷東北への愛で舞台が埋め尽くされているのです。




SINOPSIS

「とうほぐ」は中田佳代子の生まれ故郷であり、彼女の新しい舞踊作品のタイトルである。

中田自身のライフワークであるフラメンコと東北民謡、舞踏など、中田がみてきた文化背景を全てを作品に織り交ぜた中田佳代子の生き様を見せる作品と言っても過言ではない。

中田は10年以上の歳月をかけてこれら一つ一つを深く研究し、フラメンコの魂と日本の魂を絡ませ、文化交流を促進する芸術表現の新しい形を作り出すことに成功した。アートは世界共通言語であり、そして多文化が正当であることを明らかにした非常に革新的な作品である。



programa

1 .Alma 1-魂- Instrumental-

寒い雪の景色の中、盲人が家々を回り門付けをして生きるために身につけた芸が津軽三味線の始まりである。その魂のこもった強烈な乾いた弦の響きは心を揺さぶり、故郷の雪景色を思い起こさせる。


2.Ihatov - イーハトーブ

イーハトーブとは、東北出身の詩人宮沢賢治による造語で、世界中にある理想郷を指す言葉である。

とうほぐに何度も訪れる自然災害に私たちはなす術はない。しかし何度でも再生し、そして元々そこにあった理想郷を取り戻すのだ。




3 .Alma 2 -魂 -Solo de Cante-

スペイン人歌手の歌のソロ。自分の得意とする歌を1曲歌ってもらいます。


4 .Sin frontera -芸術に国境はなし

他国の伝統文化を探求する場合、アーティストが歩まなければならない厳しい道について考察し研究した一曲。

南部牛追い歌は、牛との山越えで果てしない道を歩く道中で、その厳しさを紛らわす為に歌われた労働歌でした。マルティネーテも迫害に苦しむジプシーの移民達の労働歌で、鍛冶屋で鉄を打ち発生されるリズムに沿って歌われました。

世界には沢山の厳しい労働環境が未だ存在します。そしてその背景には、常に人々の心を癒す歌がありました。どんなに厳しい現状でもアートは人々の心を救い平和をもたらすのです。


5 .Origen - オリジン-

移民はどんなに孤独でも新境地でたった一人で戦う。覚悟を持ってその地で生き抜くのだ。それは家族や祖国を思う気持ち、自分のオリジンを信じ抜く強い精神の上に成り立つ。でも、本当は時には故郷(母)が恋しい、故郷に帰りたい。その感情は移民の誰しもが持つジレンマである。



. Semillas que enraízan donde se colocan  -どんな場所でも根を張る種-

明治以降の日本の芸術はその多くが西欧に範をおくことによって始めらた。そんな私もスペインのフラメンコに心を撃ち抜かれ、スペインにまで何度も足を運び、フラメンコやスペイン舞踊の研究に没頭した。しかしスペインに住み何十年も経ってから、根源的な舞踊を目指し自分自身に出会うことでより独創的な本当の自分になれるのではないかと考えるようになった。厳しい冬、深い雪、日本の祭り、東北民謡など、刻まれているDNAや故郷の記憶などの背景から私は成り立っているのだ。

そう、私は「とうほぐ人」であるのだ。





7 .Dodarebachi -どだればち-

どこのどいつだ?という意味の津軽じょんがら節を、祭りのお囃子や大自然の静と動を表現し、フィナーレにふさわしく出演者全員で熱く盛り上がり演奏し、表現する、これぞ、とうほぐの祭りの一曲。




※プログラム内容は変更されることがあります。

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KAYOKO NAKATA

希望郷いわて文化大使

学生時代にバルセロナオリンピック閉会式でのフラメンコを見て感激したのがきっかけで単独スペインへフラメンコ留学し、極寒のマドリッドでフラメンコ人生をスタートさせた。

2001年現代舞踊協会河上鈴子スペイン舞踊新人賞 、日本フラメンコ協会新人公演努力賞。

2002年日本フラメンコ協会新人公演奨励賞。文化庁在外芸術家派遣員として2年間スペイン、セビージャへフラメンコ留学。数々の著名なアーティストのもとで研鑽を積み、帰国後は日本全国で舞台活動しながら、東京、静岡、盛岡で教授活動。

2007年地元岩手県盛岡市に、カヨコフラメンコスタジオを設立と同時にスペイン人フォトジャーナリストとの国際結婚し、バルセロナに拠点を移す。夫婦共々国境なきサバイバルライフスタート。

2008年スペイン・カディスの「アレグリアス舞踊コンクール」で外国人初の第二位を受賞。スペイン・ルンバ・カタラナの創始者「EL PERET」の最新ビデオクリップにバイラオーラとして出演。

2009年外国人として出演は難しいとされているスペイン・バルセロナの老舗タブラオ「Cordobés」に長期出演。

2010年希望郷いわて文化大使就任。

2012年「Reminiscencia de Cai~追憶~」を盛岡、東京、大阪で発表。

2013年時代を担う子ども達の為の文化庁被災地復興プログラムでパフォーマンス事業参加開始し、学校事業にフラメンコを紹介を毎年行う。

2014年「HERMANDAD~融合~」盛岡、大阪、東京2DAYS、京都などでの日本ツアー開催。

2015年バルセロナのタブラオ「Casa Camarón」「Palacio Flamenco」「Citi Hall」等に出演。

2016年ラファエル・アマルゴのマドリッドのラティーナ劇場で2ヶ月間ロングランのフラメンコ作品「Tiempo muerto2」、スペイン全国ツアー「Eclectíc」、バルセロナの世界遺産カタルーニャ音楽堂のフラメンココンサートに出演。

2019年ラテングラミー賞受賞フラメンコギタリストAnitonio Reyを盛岡に招聘し「Volver3」発表。

2020年、2021年、2022年「Hermandad」「Tohogu」「Tohigu2」を盛岡、東京、大阪で発表。好評を得る。2022年ヘレス市最高峰劇場ビジャマルタ劇場にMacarena de Jerez の作品に客演で出演。

2023年スペイン最高峰フラメンコ舞踊手マリア・パヘス財団のアーティスト・レジデンス2023に日本人として初選出され、10月22日マドリッドで作品創作公演予定。

現在、国籍、国境問わず舞台・教授活動しながら更新の指導にも励む。


Plane Model with Old Photos on a Map
Gradient that fades to transparency

カヨコフラメンコスタジオ

kayoko.flamenco@gmail.com


https://kayokoflamenco.com/

https://kayokonakata.com/ja/



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